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ひなたの極、旭栄塗装など5社を新たに認証 宮崎県

      

▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業等を認証する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は新たに株式会社旭栄塗装(延岡市)、株式会社南九州みかど(宮崎市)、共立冷熱株式会社(前同)、株式会社イート(前同)、株式会社システム開発(前同)を認証した。今回を含めて認証企業は38者となる。

 2018年に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立に向けた職場環境づくりに関して、特に優れた成果が認められる企業等を認証するもの。認証されるためには、働き方(休み方)の見直しや休業制度等の実績、仕事と子育てに関する一般事業主行動計画の策定など、県が定める審査項目を一定数以上満たす必要がある。

 12日に県庁で行われた授与式では、河野知事が各社の代表に認証書を贈呈。各社の取り組みに敬意を表するとともに、「ワークライフバランスに積極的に取り組んでいる企業を認証することによって、その輪を全県に広げていきたい。様々な企業また事業所のモデルとなるような取り組みをこれからも進めてもらいたい」と述べた。

 安全施設工事等を手掛ける南九州みかど(迎敦雄代表取締役社長)は、会社による資格取得の完全バックアップをはじめ、在宅勤務の推進など、建設業界では例を見ない取り組みを積極的に推進。有給休暇取得率200%を目標とし、春休み・秋休みを含めた年8回の4連休など、従業員の仕事と生活の充実にも積極的に取り組んでいる。

 冷凍冷蔵設備等を手掛ける共立冷熱(桐原雅大代表取締役)は、社屋移転による業務の効率化と合わせて、休暇制度の利用促進や資格取得支援等を推進。また、アプリ等を通じて、社員同士で評価や感謝を伝えたい相手にポイント等を送信し、これに応じて手当を支払うピアボーナス制度が積極活用されるなど、活気ある職場になっている。

 塗装・防水工事を手掛ける旭栄塗装(岸本武代表取締役)は、若年層の雇用促進及び雇用後の定着を図るため、入社後はもちろん、入社前から新人社員への手厚いフォローを実施。本人とのヒアリングを通じて、施工管理や職長といった将来の目標を定めた上で、宮崎県立産業技術専門校への入校支援等を行い、退職者ゼロを達成している。

 また、年初に年間の会社カレンダーを作成し、適宜これを見直すなどして、年次有給休暇を取得しやすい環境の構築にも努めている。岸本社長は「今回の認証を契機に、働きやすい職場であることを積極的にPRし、若年層をはじめとする人材の確保に努めていきたい。ひいては建設産業全体への入職促進に繋がれば」と期待を込めた。

 ひなたの極の認証企業は、宮崎県のホームページに企業名や会社の特徴を掲載し、企業としてのイメージアップを図ることができる。また、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、商談会等の情報提供、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等といったインセンティブも付与される。

 制度の詳細や申請方法はホームページで確認できる。問い合わせ先は、宮崎県商工観光労働部雇用労働政策課労政福祉担当(電話0985-26-7106、メールkoyorodoseisaku@pref.miyazaki.lg.jp)。