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規模はS造7階延べ約8千㎡ センター・シティ複合施設

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▲複合施設の外観イメージ

 株式会社センター・シティ(安田耕一代表取締役)は9月1日、都城市の中心市街地に整備する複合施設の概要を明らかにした。施設の規模は鉄骨造地上7階建、延床面積は8164m2。新施設には、スーパーマーケットやオフィス、レストラン、ホテルなどが入居する。2021年2月に着工し、同年12月の竣工、22年4月の開業を目指す。

 市街地中心部に於ける商業・交流機能の充実や住環境の整備等を目的に、都城市は国の支援事業を活用し、14年度から都城大丸跡地の再開発を実施。既存建物を活用した市立図書館や立体駐車場、保健センター・子育て支援センターなどが入居する公共施設、まちなか広場を含むMallmallを18年4月に開業した。

 複合施設はMallmallに併設する。図書館をはじめ、様々な公共施設を集積して市民サービスを提供し、まちなかに賑わいを呼び戻したことから、同社は中心市街地の更なる賑わいとまちづくりの起点となる施設を目指し、「おもてなし」「多様性」「まちづくり」の3つのキーワードを計画の方向性に位置付ける。

 敷地面積は3012m2で、複合施設の建築面積は2182m2。1階には、地域住民の買い物需要に応えつつ、都城の食の魅力を発信するスーパーマーケットなどを配置。2階には、商工会議所が入居するほか、オフィステナントや共用のラウンジを配置し、新しい働き方や働く人が快適に仕事をできるワークプレイスとする。

 地元企業の接待機能として、3階には個室型飲食施設やイベント利用(宴会・カンファレンス)が可能なレストラン、バーベキューテラスを配置。3階にはホテルのフロントも入り、4階から7階までは全93室の客室とする。客室は、ゆったりとした広めの部屋構成で、洗練されたデザイン性の高いインテリアとする。

 建物の所有・経営とプロジェクト全体統括はセンター・シティ、プロジェクトマネジメントと事業計画の策定は株式会社アルファコンサルティングが担当。施設全体の企画設計・デザインや開業準備コンサルは、まちづくりにつながる企画・設計・運営を手掛けるUDS株式会社が担当し、全国でホテルを運営する同社とホテル部門の運営委託契約締結に向けた協議を進めている。

 総事業費は約37億円(建築工事・設備工事・内装工事等の初期投資)。事業スケジュールによると、21年2月の工事着手、同年12月の竣工、22年4月の開業を目指している。1日に開いた会見で、センター・シティの安田社長は、複合施設を新たな核として、中心市街地をさらに活性化させていく考えを示した。