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GNSSと携帯無線活用、踏切制御システムを開発 JR東日本

 JR東日本は、GNSS(全地球航法衛星システム)と携帯無線通信網を活用した、世界初の新たな踏切制御システムの開発を進めており、実車による走行試験を八高線で9月から開始する。9月3日、発表した。列車の本数が少ない、地方のローカル線で導入していく。

 同システムでは、GNSSを使って列車の位置を把握し、携帯無線通信網を活用した地上・車上間の情報伝送により、踏切制御と列車の速度制御を行う。列車の運行の安全性を向上させるとともに、沿線に置く列車制御システムの設備を大幅に減らす。コストを削減するとともに設備の故障も減少し、輸送の安定性が向上する。

 災害時には携帯無線の通信が輻輳し、列車の運行に支障が出る恐れがあるため、列車本数の少ない、ローカル線で導入していく。

 八高線高崎駅~高麗川駅間で9月から2021年1月にかけて走行試験を実施。その後、試験結果の評価を行い、2024年度の実用化を目指す。