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工期変更等で約14億円を繰越 運動公園津波避難施設

 宮崎県は、宮崎市熊野の総合運動公園に整備する津波避難施設に関して、同一施設で実施する工事の重複を回避するほか、施設の設計及び解析に日数を要したため、一部の工事の整備スケジュールを変更する。各施設の完成が2021年度にずれ込むことから、今年度に計上していた予算のうち約14億円を次年度に繰り越す。

 全体計画では、サンマリンスタジアムを中心とするAエリアに避難デッキ2基と連絡橋、第一陸上競技場を中心とするBエリアに盛土構造の避難高台とメインスタンドデッキ2基、テニスコートや運動広場を中心とするCエリアに避難デッキ2基をそれぞれ整備する。これらの施設整備に係る概算事業費として総額60億円を見込む。

 Aエリアでは現在、水路を渡るための連絡橋とスタジアム3塁側の避難デッキを施工中。3塁側避難デッキとの工期の重複を極力回避するため、20年度中の完成を予定していた1塁側避難デッキ工事の日程を、第3四半期~21年度に変更する。

 Bエリアでは、盛土高台の地盤改良に係る設計及び解析に日数を要したため、地盤改良工事の日程を延長し、盛土工事の日程を第2四半期~21年度に変更する。また、盛土高台との避難対象人数の調整のため、メインスタンドデッキの設計期間を延長したことから、工事の日程を第3四半期~21年度に変更する。

 Cエリアでは、避難デッキ2基のうちテニスコート側の避難デッキを施工中。テニスコート側との工期の重複を極力回避するため、20年度中の完成を予定していた運動広場側の避難デッキ工事の日程を、第3四半期~21年度に変更する。