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熱中症対策で現場管理費率を補正 九州森林管理局

 林野庁九州森林管理局は、森林土木工事の熱中症対策として、日最高気温に応じた現場管理費率の補正を試行する。工事期間中に占める真夏日の日数から算出した「真夏日率」に補正係数「1.2」を乗じて、現場管理費の補正値を算出する。9月1日以降に入札手続を開始、または同日時点で契約履行中・入札手続中の案件に適用する。

 受注者は、工事着手前に気温の計測方法や計測結果の報告方法を記載した施工計画書を作成。気温の計測方法は、工事現場から最寄りの気象庁の地上・地域気象観測所の計測結果を用いることを標準とする。工事現場と計測箇所の標高差を用いた算定式を使って、気温の補正を行い、受注者は監督職員へ計測結果の資料を提出する。

 発注者は、受注者から提出された計測結果の資料を基に、工期中の日最高気温から真夏日率を算定した上で補正値を算出し、現場管理費率に加算して設計変更を行う。真夏日の定義は「日最高気温が30度以上」とするが、新型コロナウイルス感染防止対策を実施することが必要な場合は、これを「28度以上」と読み替える。

 9月1日時点で契約履行中の工事にあっては速やかに、入札手続中の工事にあっては契約締結後に、受発注者間で協議を行った上で、前述の内容に取り組む。試行内容の詳細はホームページで確認できる。問い合わせ先は、経理課096-328-3561、治山課096-328-3631、森林整備課096-328-3681。