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落札合計額は工事増、業務減 宮崎県の入札・契約状況

宮崎県は8月1日、公共三部における2020年度第1四半期(20年4月~6月)の入札・契約結果を公表した。平均落札率は、建設工事が92.6%、業務委託が87.2%。前年度同期と比べて、建設工事は0.8ポイント、業務委託は0.5ポイント、それぞれ上昇した。落札価格の合計は、建設工事が83.4億円、業務委託が17.8億円。建設工事は同12.2億円の増額、業務委託は同1.8億円の減額となった。

*建設工事

一般競争で170件、指名競争で4件の合計174件を契約。予定価格の合計(以下、予定価格)90.3億円に対し、落札価格の合計(以下、落札価格)は83.4億円で、落札率は92.6%だった。落札率は前年同期比で0.8ポイント上昇し、落札価格は前年同期(71.2億円)と比べて12.2億円の増額となった。

落札率を入札方式別にみると、一般競争は92.6%、指名競争は92.3%。前年同期と比べて、一般競争は0.7ポイント、指名競争は2.1ポイント、それぞれ上昇した。総合評価落札方式は、一般競争の約44%にあたる75件に適用。落札率は92.8%で、前年同期と比べて1.3ポイント上昇した。

契約状況を部局別にみると、県土整備部が141件の契約で落札価格は67.1億円(落札率92.5%)となり、契約件数・落札価格のいずれも公共三部の大半を占める。農政水産部は19件の契約で落札価格は11.4億円(92.9%)、環境森林部は14件の契約で落札価格は5.0億円(92.9%)だった。

工種別で契約件数が最も多かったのは土木一式の84件で、落札価格は57.5億円(落札率92.5%)。このほか、舗装が36件で落札価格6.5億円(93.0%)、とび・土工が16件で落札価格9.5億円(91.3%)と続く。建築一式は5件を契約し、落札価格は1.1億円(93.2%)だった。

予定価格帯別の契約件数は、1千万円~2千万円が最多の35件。250万円~1千万円が32件、4千万円~5千万円が18件、2千万円~3千万円が16件、3千万円~4千万円が15件、5千万円~6千万円が12件、6千万円~7千万円と7千万円~8千万円が各10件、8千万円~9千万円が1件と続く。1億円以上は25件だった。

*業務委託

一般競争で108件、指名競争で152件の合計260件を契約。予定価格20.5億円に対し、落札価格は17.8億円で、落札率は87.2%だった。落札率は前年同期比で0.5ポイント上昇し、落札価格は前年同期(19.6億円)と比べて1.8億円の減額となった。

落札率を入札方式別にみると、一般競争は予定価格6.5億円に対して落札価格は5.5億円で、落札率は83.9%。指名競争は予定価格14.0億円に対して落札価格は12.3億円で、落札率は89.6%。前年同期と比べて、一般競争の落札率は1.1ポイント上昇し、指名競争の落札率は0.2ポイント下降した。

契約状況を部局別にみると、県土整備部が147件の契約で落札価格は10.3億円(落札率86.2%)、農政水産部が49件の契約で落札価格は2.6億円(85.3%)、環境森林部が64件の契約で落札価格は4.9億円(90.8%)だった。

業種別で契約件数が最も多かったのは建設コンサルの133件で、落札価格は11.3億円(落札率90.4%)。測量は58件で落札価格2.6億円(82.0%)、地質調査は34件で落札価格2.2億円(87.7%)、補償コンサルは22件で落札価格0.9億円(80.5%)、建築設計は13件で落札価格0.7億円(87.9%)だった。

予定価格帯別の契約件数は、100万円~500万円が123件、500万円以上が137件だった。

第1四半期の入札・契約状況