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環境影響評価方法書の縦覧開始 国道10号住吉道路

 宮崎県は8月31日、国道10号住吉道路(都市計画道路住吉通線(仮称))の環境影響評価方法書の縦覧を開始した。道路周辺の環境に及ぼす影響について調査する項目や方法などを示し、環境の保全の見地から意見を求める。縦覧期間は9月30日まで。9月17日に住吉地域センター、18日に佐土原総合支所で説明会を行う。

 宮崎市北部に位置する住吉道路は、県東部を縦貫する国道10号の一部で、佐土原バイパスと宮崎北バイパスに挟まれた2車線区間。交通容量や安全性の確保、災害時や救急搬送時における信頼性の向上、移動速達性の確保を図るため、国は国道10号の西側(山側)に4車線のバイパスを整備する対応方針を決めている。

 整備区間は概ね田畑や山地で、自然環境の改変を伴うが、生活環境への影響は小さく、家屋・店舗移転等も少ない。整備延長は約6㎞で、概算整備費は約380~430億円を見込む。こうした道路計画案を踏まえ、事業を所管する国土交通省は7月30日、環境影響評価方法書の事業者案を宮崎県に提出していた。

 宮崎県が縦覧を開始した環境影響評価方法書では、複数のルート帯の中から西側バイパス案を選定した経緯や調査区域に於ける自然的状況の地域特性、産業や土地利用といった社会的状況の地域特性、環境関係法令等による規制のほか、専門家の助言を受けて選定した環境影響評価の項目と調査・予測・評価手法を示している。

 環境影響評価方法書は、宮崎県、宮崎河川国道事務所、宮崎市のホームページ等で縦覧できる。意見書は10月14日まで、県土整備部都市計画課計画担当で郵送もしくは持参で受け付ける。17日と18日に開催する環境影響評価方法書に関する説明会は、新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえ、中止になる場合がある。