延岡市は7月31日、条件付一般競争で行う野口遵記念館建設に伴う「建築主体工事」「電気設備工事」「空気調和設備工事」「舞台機構設備工事」の入札を執行し、電気設備工事と空気調和設備工事、舞台機構設備工事の落札者を決定した。建築主体工事は、応札した2者の入札金額が予定価格を超過したため、不調とした。
経年に伴う躯体や設備の老朽化が進み、抜本的な対策が急務となっていた旧延岡市公会堂野口記念館を現在地(延岡市東本小路119-1)に建て替える計画。市民に長く愛されてきた野口記念館の佇まいを継承しつつ、先進的な機能とデザインを採用することで、市民が新しい「わたしたちの拠点」と感じられる施設の整備を目指す。
新施設の規模は、RC造一部S造で地上3階建、延床面積は約4363m2。675席を有するホールや野口遵翁顕彰ギャラリー、フリースペース・練習室のほか、建物全体のロビーとして▽野口遵どおり▽ごかせどおり▽おおせどおり―を配置する。設計は香山・小嶋・菊池・松下・コトブキ・オーツ特定建築設計共同体が担当した。
入札の結果、電気設備は旭進興業・柳電特定JVが2億0800万円(入札書比較価格2億1950万円)、空気調和設備は菱熱・三光特定JVが2億8500万円(同3億0750万円)、舞台機構設備は三精工事サービスが1億5100万円(同1億6910万円)で落札した。金額はいずれも税抜。工期は2022年3月18日まで。
建築主体工事の入札には、フジタ・司・大喜特定JVと吉原・上田・久米特定JVが応札し、入札金額がいずれも入札書比較価格(18億3700万円)を上回ったため、不調とした。