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エコロら4社の経営革新計画を承認 宮崎県

 新商品や新サービスの開発・提供等に取り組む中小企業を支援する、中小企業等経営強化法に基づく経営革新制度で、宮崎県は7月に株式会社九州ロード(宮崎市)、有限会社尼ヶ塚商店(延岡市)、合同会社五和(日南市)、有限会社エコロ(日向市)の4社の計画を承認した。計画期間はいずれも5年間。

 経営革新計画は、新事業に取り組む中小企業者が自ら経営目標を設定し、経営の質の向上を図るために作成するもの。知事から承認を受けた計画は、政府系金融機関の低利融資や設備投資の減税、特許関係料金の減免などの支援措置を受けることができる。

 一般土木建築工事業の九州ロードは、高性能支柱打込み機(エアストライカー)を導入することで、ガードレールの支柱打込みに要する時間を大幅に削減し、効率化を図る。高規格(A種以上)のガードレールの打込みや岩盤掘削への対応が可能となり、高速道路関連の受注を新たに獲得し、売上を向上させる。

 有機質肥料製造業のエコロは、同社が生産する園芸用土について、園芸用施設で農作物を栽培する農家向けの販売を行う。新たに篩い機(二段トロンメル)を導入し、バーク堆肥の生産性を向上させるとともに、畜産業者と家畜ふん堆肥生産の協業体制を構築することで、高品質な園芸用土の生産効率化を図る。

 このほか、米穀卸小売業の尼ヶ塚商店は「一体型無洗米機ライン設置による生産性向上とオリジナル米の開発」、各種食料品小売業の五和は「地元農産物にこだわった『農産物直売所のするうどん屋』の開設」に取り組む。

 経営革新制度の詳細は宮崎県のホームページで確認できる。相談窓口は各商工会議所や商工会、宮崎県中小企業団体中央会、宮崎県産業振興機構、中小企業診断士・金融機関など。申請書の提出先は、宮崎県商工観光労働部商工政策課経営金融支援室。