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建設分野の特定技能外国人 国内試験に36人が応募

 8月28日に行われる建設分野の特定技能外国人の国内試験(鉄筋継手)に、定員を上回る36人の外国人から応募があったことが分かった。技能実習や特定活動の在留資格がある外国人が全体の8割を占めたが、留学生や短期滞在の他、日本人配偶者のいる外国人からの応募もあったという。

 特定技能の在留資格を取得するためには、日本語試験と技能評価試験への合格が必要(技能実習2号の修了者は試験免除)で、在留資格の取得前に受験できるよう、試験は主に海外で行う。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響によって、建設分野の海外試験はこれまで実施できていない。

 一方、日本で技能実習期間中の外国人も試験を受験できるため、国土交通省と建設技能人材機構)は20年度に国内試験を実施することを決定。職種変更を希望する技能実習生らを対象として、28日に鉄筋継手、9月15日に土工の国内試験をいずれも富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)で行う。

 鉄筋継手の試験は定員30人で受験者を募集し、定員を超える36人の応募があった。このうち、技能実習・特定活動の在留資格がある外国人は29人で、日本人の配偶者2人、技術・人文知識・国際業務2人、留学2人、短期滞在1人、家族滞在1人が続いた。

 国籍別では、ベトナム人が25人と最多で、フィリピンの8人、アルジェリア・ウズベキスタン・中国がそれぞれ1人となっている。