国土交通省九州地方整備局鹿児島営繕事務所は、2020年度の工事予定施設を明らかにした。18年度に着工した鹿児島第3地方合同庁舎の新営工事を継続するほか、延岡労働総合庁舎新営工事や川内合同庁舎庁舎の長寿命化改修工事、徳之島簡易裁判所耐震改修工事、鹿屋合同庁舎空調改修工事などを実施する予定でいる。
工事予定施設のうち延岡労働総合庁舎は、既存施設の老朽化や狭隘化、施設不備等を解消するため、延岡市大貫町に新庁舎を建設する。計画規模は、庁舎(RC造3階約2000m2)、車庫(約140m2)、自転車置場(約50m2)など。庁舎新築設計と既存庁舎(延岡労働基準監督署)の解体設計はあい設計(本社=広島市)が担当した。
九州地方整備局の発注見通し(7月時点)では、庁舎新営に係る「建築その他工事」「電気設備工事」「機械設備工事」のいずれも、第3四半期に一般競争(標準型)で入札を行う予定でいる。工事規模は、建築その他工事が3億円以上6億9000万円未満、電気設備と機械設備が1億2000万円以上2億円未満を見込む。
建設工期は、庁舎新築後の既存庁舎解体を含む建築その他工事が約19カ月、電気設備と機械設備が約11カ月を予定しており、いずれの工事も余裕期間を設定する。このほか、延岡労働総合庁舎新営工事に係る意図伝達を行う「設計その2業務」は、第4四半期に随契約で発注する方針でいる。業務の履行期間は約19カ月。
一方、鹿児島第3地方合同庁舎は、法務総合庁舎の耐震性能不足や老朽化等に伴い、災害応急対策活動に必要な機能を確保した国の防災拠点として整備するもの。施設規模は、SRC造地上5階地下1階、延床面積1万1588m2。18年度から1期庁舎(延床面積5457m2)と2期庁舎(延床面積6131m2)に分けて施工している。
庁舎建設に係る建築工事は奥村組、電気設備工事は日本電設工業、機械設備工事は新日本空調、施工監理はオーツ設計。設計は梓設計が担当した。新庁舎には、鹿児島地方検察庁・区検察庁、鹿児島地方法務局、鹿児島保護観察所、鹿児島財務事務所が入居する。建設場所は鹿児島市山下町。工期は18年8月~22年11月を予定する。
20年度はこのほか、鹿児島船艇用品庫庁舎(RC造2階1714m2)の新営工事、徳之島簡易裁判所庁舎(RC造2階327m2)の耐震改修工事、鹿児島第2合同庁舎庁舎(RC造地上8階地下1階1万1973m2)の火報改修工事、鹿屋合同庁舎庁舎(RC造地上5階地下1階6746m2)の空調改修工事、名瀬法務総合庁舎(RC造2階817m2)の外壁・屋上防水改修、川内合同庁舎(RC造5階4698m2)の長寿命化改修を計画する。