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7月豪雨、県内の被害総額は94億円余 宮崎県

 宮崎県は、令和2年7月豪雨に伴う県内の被害状況等(8月5日時点)をまとめた。分野別の被害額は、公共土木施設が道路や河川など243箇所で47億5950万円、農水産業関係が農作物や農地などで22億3824万円、林業関係が林地や林道など92箇所で24億0546万円。被害総額は94億0320万円となった。

 7月3日~9日の公共土木施設の被害は243箇所で47億5950万円(最終報)。施設管理者別の内訳は、県関係が117箇所で32億2450万円、市町村関係が126箇所で15億3500万円。区分別の内訳は、道路が133箇所で22億8900万円、河川・橋梁・砂防が110箇所で24億7050万円だった。

 土木事務所別の被災箇所数は、小林土木事務所管内が51箇所で最多。日向土木事務所管内が48箇所、串間土木事務所管内が39箇所、西都土木事務所管内が35箇所、高岡土木事務所管内が21箇所、日南土木事務所管内が19箇所、都城土木事務所管内が18箇所と続く。各地で道路路肩や法面崩壊、河川の護岸欠壊等が発生した。

 農水産業関係の被害総額は22億3824万円(確定報)。農作物等の被害は約114㌶で7521万円。また、農地・農業用施設等の被害は、農地が法面崩壊167箇所で4億3950万円、農業用施設が農道・水路等の一部崩壊など213箇所で17億1100万円となった。水産関係の被害は養殖物など1253万円だった。

 一方、林業関係の被害総額は、8月5日時点で24億0546万円だった。被害の内訳は、山腹崩壊などの林地被害が10市町村39箇所で16億6881万円、倒木や斜面崩壊など自然公園被害が5市町5箇所で1545万円、路体・路肩・法面崩壊など林道施設被害が10市町村31路線(47箇所)で7億2090万円など。

7月豪雨の被害状況