▲写真は挨拶する尾園社長、大会の模様
南九州尾園建設株式会社(尾園浩範代表取締役)は7月30日、同社会議室で2020年度の「安全推進大会」を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年より規模や人数を縮小し、マスク着用・検温等の対策を徹底。大会を通じて、顧客の信頼を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し、業務に邁進することを誓った。
挨拶で尾園社長は、コロナ禍の中に於いても、安全に対する評価をしっかりと行うため、今大会の開催に至った経緯を説明。安全表彰受賞者の努力と功績を称えるとともに、「現場のリーダーとして、安全に対する姿勢や取り組みを手本として示してもらいたい」「背中で安全に対する取り組みを語ってもらえれば心強い」と述べた。
また、「顧客に安心を与える企業でなければ、これからの時代を生き残ることはできない」と指摘。良い仕事をして、高評価を得ることが商売繁盛に繋がり、そのためには事故を起こさないことが前提であると強調し、チームで緊張と緩和を上手く使い分ける、声を掛け合うといった行動の積み重ねが、事故の未然防止に繋がると訴えた。
安全衛生委員長の川元末広専務取締役は、社員及び協力会社のおかげで、大きな事故や災害もなく、現場の安全衛生管理が堅調に推移していることを報告。大会を通じて労働災害防止の重要性を再認識し、事故のない安全な作業を心掛けてもらうよう呼び掛けた。
労務安全報告を行った労務安全部の池田康徳次長は、建設業における労働災害の発生状況やフルハーネス型墜落制止用器具の義務化、建設キャリアアップシステムの実施状況、新型コロナ感染防止を踏まえた夏場の熱中症対策について説明。これとあわせて、同社が20年度の安全運転管理モデル事業所に指定されたことを報告した。
安全表彰では、協力会社表彰で安全最優良賞を受賞した灘工業、同じく安全優良賞を受賞した永友工業と橋口工業のほか、個人表彰で安全功労賞を受賞した三谷龍輝氏と梅田大珠氏(いずれも南九州尾園建設)、協力会社の黒木昭俊氏(喜多工業)、橋本智也氏(総建)、柳田高徳氏(松屋組)、松浦利次氏(向洋創産)に表彰状と記念品を贈った。
受賞者を代表して謝辞を述べた梅田大珠氏は、「現場での取り組みが認められ、改めて安全第一の大切さを痛感している。現状に甘んじることなく、安全意識の高揚と現場の安全環境の向上に努め、時代の流れに遅れないよう一層精進していく」と述べた。
安全宣言で社員代表の押川功一氏は、同社が経営理念に掲げる「お客様に信頼される事を最高の喜びとする技能・技術集団を目指し創造していく」を念頭に、「社員及び協力業者の作業員が各々の責任を自覚し、労働災害の防止はもとより、全ての災害防止に全力で取り組み、安全で事故のない職場環境を形成する」と誓った。