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九州・沖縄地区建設業売上高ランキング TSRまとめ

 株式会社東京商工リサーチは、2019年(1月期~12月期)に決算を終了した九州・沖縄地区の建設業売上高ランキングをまとめた。売上高50億円以上をあげた企業は前年比1社減の129社で3年ぶりに減少したが、売上高の合計は1兆9749億円(同968億円増)で3年連続で増加した。ランキングのトップは34回連続で九電工。県内企業は前年比1社減の12社がランクインし、最上位は森崎建設工業の13位だった。

 今回ランキングの登場企業数は129社。ピークは1997年の169社で、その後は減少傾向が続き、2009年以降は5年連続で社数の二桁推移が続いた。最少は10年及び11年の85社。12年以降は増加に転じ、15年は115社に達した。16年は減少し、17年と18年は2年連続で増加したが、19年は3年ぶりに減少に転じた。

 登場社数が減少し、増収企業も前年比で1社減少したが、売上高合計は前年比で968億円の増加となり、伸長率は3年連続でプラスを維持した。ホテルやマンションなど民間需要が堅調に推移し、公共工事請負金額も2年ぶりに前年を上回ったが、熊本地震の復旧工事が土木から建築に移行したこともあり、伸長率はやや鈍化した。

 利益金額の合計は前年比7億円減の773億円。伸長率はマイナス1%で、7年ぶりの減益となった。各企業が経費削減や内部合理化で収益体質の改善を進めた結果、15年には400億円台を確保し、その後、18年まで集計開始以来の過去最高を更新していたが、人件費増や材料費高騰の中、19年は減益となった。

 県別の売上高の合計は、福岡が1兆1240億8800万円(前年比8.3%増)、佐賀が1168億5700万円(同10.3%減)、長崎が727億3600万円(同0.3%増)、熊本が1440億1200万円(同2.9%増)、大分が769億3900万円(同0.1%減)、宮崎が1232億2300万円(同5.6%減)、鹿児島が787億6400万円(同3.5%減)、沖縄が2383億1200万円(同14.4%増)。

 一方、県別の利益金の合計は、福岡が515億4400万円(同2.4%増)、佐賀が28億6000万円(同34.7%減)、長崎が16億5100万円(同12.7%増)、熊本が47億4700万円(同17.9%減)、大分が18億3700万円(同3.6%増)、宮崎が45億2800万円(同6.1%増)、鹿児島が20億2700万円(同8.3%減)、沖縄が81億0900万円(同2.5%増)となった。

 増収企業数は全129社中91社で、構成比は70.5%。県別では、福岡が52社中38社、佐賀が5社中3社、長崎が7社中4社、熊本が16社中13社、大分が7社中6社、宮崎が12社中5社、鹿児島10社中5社、沖縄が20社中17社だった。

 県内登場企業の1位は森崎建設工業。前年に続き、那覇空港滑走路関連の大型工事などがあり、前期比15.6%増の4期連続増収で、3年連続の1位となった。2位の九南は、九州電力からの工事が減少したが、沖縄米軍基地関連工事などの影響で3期連続の増収。売上は過去最高を更新し、前回の3位からワンランクアップした。

 3位の吉原建設は、酒造メーカーの物流倉庫や防災拠点庁舎、マンションなどを手掛けたが、2期連続減収で、前回からワンランクダウンした。4位の清本鉄工は、旭化成関連の定期大型工事などがあり、2期連続減収ながら、前回同様4位をキープした。5位の向陽プラントサービスは初の売上高100億円台で過去最高を更新した。

 今後の見通しについて同社は、福岡の天神ビッグバンやウォーターフロント再整備、沖縄・大分のホテル建設が控える一方、熊本地震の復興需要のピークアウトや資材価格及び人件費上昇といったコスト高で、建設業を取り巻く環境が厳しさを増していることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、設備投資の計画延期や中止が発生する懸念があることから、「次回ランキングの社数や売上高の伸長性は流動的」としている。

九州・沖縄地区建設業ランキング