県内の産学金労官13機関で構成する宮崎県企業成長促進プラットフォームは、県内市町村等の地域経済をけん引することが期待される2020年度の「宮崎県未来成長企業」に28社を選定した。7月16日に県庁講堂で選定証交付式を開催し、宮崎県の松浦直康商工観光労働部長から各企業の代表に選定証が交付された。
2016年に設置した宮崎県企業成長促進プラットフォームでは、良質な県内雇用の場を確保するため、構成機関が有する企業支援ノウハウを効率的・集中的に投入して、成長期待企業の発掘・育成等を実施し、本県企業の成長促進や本県の特性・強みを生かした成長産業の育成支援に継続的・重点的に取り組んでいる。
その中で、県内の中小企業等との取引や仕入など県内経済の循環拡大、地域の雇用への貢献等により地域経済に寄与するなど、地域経済をけん引することが期待される企業を「宮崎県未来成長企業」に認定。昨年12月に31社を認定しており、今回、新たに28社を選定した。21年度までに合計100社程度を選定する。
選定企業に対しては、プラットフォームの事務局に配置した中小企業診断士の資格を有するコーディネーターによる企業訪問や経営分析、助言を行うほか、企業の課題解決に向けた支援機関や支援事業等とのマッチング等を行う。
選定企業のうち、電気機械器具製造業の株式会社共立電照(船ケ山保幸代表取締役社長、宮崎市)では、トンネル灯や街路灯、投光器、スコアボードサイネージ等のLED照明の開発から製造・販売・据付までを一貫して実施。宮崎本社工場だけでなく、東京・大阪・福岡・沖縄にも支店を構え、全国各地に販路を広げている。
また、設備工事業の株式会社ハマテック(濵砂道太代表取締役、西米良村)は、電気工事業として主にメガソーラーの施工やメンテナンス事業を行っているほか、山林の素材生産事業も実施。昨年5月から、村外観光客誘致のため「グランピング(キャンプ体験)」や「ダッキー(川くだり)」などのアクティビティ事業にも取り組んでいる。
このほか、宿泊業・各種商品小売業の株式会社光コーポレーション(工藤勝利代表取締役)は、10年4月に創業。県内有数の観光地である高千穂町に於いて、観光客から要望があったシングル対応のホテルグレイトフル高千穂と、ATM機能をもつ全国チェーンのファミリーマート2店を経営している。
制度の詳細や申し込み方法などは、宮崎県企業成長促進プラットフォームのホームページで確認できる。
20年度の選定企業は次の通り(五十音順)=▽(株)アキタ製作所▽(株)一和誠寿▽(株)英楽▽えびの電子工業(株)▽(有)大田商店▽(株)岡田商店▽農事組合法人香川ランチ▽(株)かぐらの里▽キムラ漬物宮崎工業(株)▽(株)餃子の馬渡▽(株)共立電照▽五ヶ瀬ワイナリー(株)▽(株)コムテック▽(有)昭和ゴムサービス▽(株)新生工業▽(有)竹炭の里▽(株)TANI▽(有)南建興業▽(株)南郷包装▽ネオフーズ竹森(株)▽(株)ハマテック▽(株)ハンク・ディーシー▽(株)光コーポレーション▽(株)ひのかげアグリファーム▽マツタ工業(株)▽ミツイシ(株)▽(有)宮崎上水園▽(株)吉永林業。