一般社団法人宮崎県建築士会は、2020年度の「既存住宅状況調査技術者講習」を宮崎市内で開催する。新規講習は11月17日、宮崎市のJA・AZMホール別館301研修室で実施。15年度に既存住宅状況調査技術者となった者を対象とした更新講習は、9月29日にJA・AZMホール本館大ホールでそれぞれ実施する。
16年6月の宅地建物取引業法の一部改正により、既存住宅の売買時に「既存住宅状況調査」に関する説明が義務付けられた。既存住宅状況調査の実施は、登録機関の講習を修了した建築士のみに認められており、講習団体として登録されている公益社団法人日本建築士会連合会が、全国都道府県の建築士会を通じて講習会を実施する。
当該講習を受講することで、建築士だけに認められた既存住宅状況調査の技術を幅広く習得することができ、消費者等に高い信頼性をアピールできる。既存住宅売買瑕疵保険の調査の省略(保険法人への登録が別途必要)や、長期優良住宅化リフォーム推進事業の現況検査も可能。受講者には建築士会CPD5単位(更新は2単位)を付与する。
一級・二級・木造建築士を対象とした新規講習では、既存住宅状況調査の概要や調査結果の活用、既存住宅状況調査方法基準とその詳細、調査報告書の記入、住宅の瑕疵の事例などを学ぶ。時間は9時10分~17時10分。定員は30人。テキスト代や登録料を含む税込受講料は2万2000円(WEB申込は2万1450円)。
既存住宅状況調査技術者として講習団体に登録されている技術者を対象とした更新講習では、新規講習よりも時間を短縮して同様の内容を確認する。他団体で資格を取得した者も受講可能。時間は13時50分~17時10分。定員は150人。テキスト代や登録料を含む税込受講料は1万7600円(WEB申込は1万7000円)。
受講希望者は、日本建築士会連合会のホームページ内の専用サイトに必要事項を入力して送信するか、申込書をダウンロードして郵送で申し込み、受講料を金融機関に振り込む。申し込みは受付順とし、定員に達し次第、募集を締め切る。新型コロナウイルスの感染状況によっては、開催中止や日程変更等が生じる場合がある。
詳細は日本建築士会連合会のホームページで確認できる。宮崎県内で開催する講習の問い合わせ先は、宮崎県建築士会事務局(〒880-0802宮崎市別府町2-12宮崎建友会館3階、電話0985-27-3425)。
《講習の開催案内》