厚生労働省は２０２０年度の「全国労働衛生週間」を、１０月１日から７日にかけて全国４７都道府県で実施する。重点取り組み事項として、建築物の解体・改修工事前に義務付けられている「石綿ばく露防止対策」の徹底を位置付けた。また、高年齢労働者の労働災害を予防するためのリスクアセスメントを推進。新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、密閉、密集、密接の「三つの密」を避けながら全国労働衛生週間を実施する。
スローガンは「みなおして 職場の環境 からだの健康」。
石綿ばく露防止対策については、解体・改修工事の事前調査者・分析者の要件の新設など、石綿障害予防規則が大きく改正されたことを踏まえ、石綿による健康障害防止対策をあらためて徹底する。事前調査や労働基準監督署に対する届出、隔離・湿潤化などについて労働者に徹底を求めるとともに、工事発注者に配慮を促す。
また、高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドラインを踏まえた事業場の環境整備や作業内容の見直しを促進する。