国土交通省は、インフラ維持管理に関連する新技術について、建設現場での試行導入に取り組む市町村を募集している。自社の技術を活用してほしい企業とマッチングさせ、現場での試行を支援する。試行した結果は、新技術導入の課題や留意点を抽出するのに生かす。参加を希望する地方自治体の応募期間は8月11日まで。
小規模な自治体が単独で新技術を導入することは困難なため、今回の試行導入を通じて課題を整理し、新技術を活用する仕組みづくりを検討する。19年度には静岡県と徳島県でマッチングと現場試行を実施しており、20年度は主に市町村をターゲットとしたい考えだ。
応募する地方自治体の資格は、新技術によりインフラ維持管理に関する課題の解決を目指す市町村か、それらで構成する団体。政府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)により開発された新技術の活用を想定している場合は優位に評価する。複数市町村が応募する場合は都道府県の参加も認める。
試行現場への機器の持ち込みや、河川・道路の許可申請などに必要な費用については、参加する地方自治体と企業が負担する。