▲写真は挨拶する小野会長、大会の模様
日南地区建設業協会(小野耕嗣会長)が主催する２０２０年度の「日南地区建設業安全推進大会」が、日南労働基準監督署と日南警察署の後援のもと、７月９日に日南建設会館で開かれた。大会には、日南地区に所在する建設業関係者が多数参加。安全講話や安全宣言を通じて、現場等における無事故・無災害の達成を固く誓った。
挨拶に立った小野会長は、新型コロナウィルスが猛威を振るう現状に言及し、感染予防対策の重要性を説いた。また、今年の県内での労働災害が増加傾向にあることに触れ、「それぞれの事業所で安全意識を高め、事業者と労働者が一体となって、日々の安全活動を推進し、労働災害の撲滅に取り組むことが不可欠」と呼び掛けた。
続いて、来賓として招かれた日南労働基準監督署の平元克典署長、日南警察署の迎修二署長、南那珂農林振興局の菓子野利浩局長が挨拶。安全講話では、日南労働基準監督署の清水貴宏氏が「建設業における労働災害の現状」について、日南警察署の久留一馬氏と谷英明氏が暴力団の情勢や交通事故防止対策について説明した。
このうち、日南労働基準監督署の清水氏は、近年の労働災害の発生状況や日南署管内で発生した死亡災害の事例などを説明。現場でのヒューマンエラーを減らすため、指差喚呼の徹底を求めたほか、屋外で十分な距離を確保できる場合はマスクをはずすなど、新しい生活様式の中での熱中症予防行動ポイントを解説した。
その後、日南建築業協会の中村幸司会長が、暴力団の追放並びに交通事故の撲滅を訴える大会宣言を発表。暴力団の追放運動を展開するとともに、「一人ひとりが交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付け、交通事故のない明るい社会を実現しなければならない」と述べ、これに全力で取り組むことを誓った。
大会ではこのほか、日南地区建設業協会青年部の濵田雄一郎部長が「健康寿命の増加とともに高年齢労働者が職場で大きな役割を担っている。全ての人が安心して働ける職場環境作りを行っていかなければならない」「積極的に死亡災害ゼロに向かって、全力を尽くして取り組む」と安全の誓いを読み上げた。