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特定技能外国人、鉄筋継手で初の国内試験 国交省

 国土交通省は、建設分野の特定技能外国人の受け入れで、8月28日に初めての国内試験を行うことを決めた。富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)を試験会場として、建設技能人材機(JAC、才賀清二郎理事長)が技能実習からの職種変更の希望が多い「鉄筋継手」の技能評価試験、日本語試験を実施する。新型コロナウイルス感染症の拡大で、海外での試験実施にめどがたっておらず、国交省はこの他の職種でも国内試験を実施する方向で検討している。

 特定技能の在留資格取得には、日本語試験と技能評価試験に合格することが求められる(技能実習2号修了者は試験免除)。在留資格の取得前に受験するため、この試験は主に海外で行われる。国交省は建設分野で初の海外試験を3月にフィリピンで行う予定だった。

 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大により、フィリピンでの試験は延期を余儀なくされ、現在まで建設分野での試験は実施されていない。これまでに特定技能の在留資格を取得した外国人は、技能実習や特定活動からの移行に限られている。

 一方、これまでも、この試験を国内で実施することは認められており、すでに宿泊業などで国内試験が行われた。さらに、今年4月の制度変更では、それまで受験を認めていなかった日本で技能実習期間中の外国人の受験も可能になった。

 初弾として8月28日に国内試験を実施する鉄筋継手は、技能実習の対象職種ではないため、これまでに特定技能の在留資格を取得した外国人はいない。技能実習の「鉄筋施工」や「溶接」などから職種変更を希望する技能実習生らの受験が想定されるという。

 日本に在留している技能実習生が国内試験を受験する場合、技能評価試験と日本語試験のうち、日本語試験は免除される。技能実習の期間中に試験に合格しても、特定技能の在留資格変更は実習修了後に行う必要がある。

 試験会場である富士教育訓練センターは、新型コロナウイルス対策のガイドラインを策定しており、試験当日は3密回避などの感染予防を徹底する。