▲写真は総代会の模様
宮崎県電気工事業工業組合(安田耕一理事長)は6月5日、宮崎市内で2020年度の通常総代会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度の総代会は3役と議長団、監事のみが出席して開催。組合員の委任状と出席者の賛同を以て、19年度事業報告及び収支決算、20年度事業計画案及び収支予算案を決定した。
19年度の事業経過では、組合事業の柱である一般用電気工作物調査業務が定着し、宮崎県から受託している電気工事士免状交付事務を通じて、組合の社会的地位の向上や組合加入促進に努めたことを説明。電気のプロ技術者集団として、ストック需要の掘り起こしや需要分野に取り組むためのスキルアップ研修会を開催したことを報告した。
また、電気工事士受験準備講習会の開催や、県立産業技術専門校及び工業高校の生徒のインターンシップの受け入れ、技能競技宮崎県大会及び九州大会の開催のほか、青年部協議会を中心として、県内工業高校や専門学校の学生を対象とした学生交流会を開催し、電気工事業や地元企業の魅力を広くPRしたことを説明した。
20年度の事業計画では、急速に進む少子高齢化や深刻化する人手不足問題への対応が喫緊の課題であると同時に、電力システム改革等で多様化・高度化する社会のニーズに的確に対応するため、一層の情報収集と技術の向上に努め、電気工事のプロとして安心・安全な電気を届けるための意識改革や行動の重要性に言及した。
一方で、組合員の高齢化等に伴い、組合員数が減少傾向にあることから、組織の強化や組合員数の確保に努めるとともに、各種保険制度やサービスの提供等を通じて、組合員が安心して働ける環境づくりの推進に注力するとした。
これらを踏まえ、20年度の重点項目には▽一般用電気工作物調査業務の円滑運営と協力支援▽組合加入促進の取組推進▽スキルアップ研修会の開催▽学生交流会の開催協力▽試験準備講習会の開催▽安全技能講習会の実施▽情報化に対応した資格取得推進▽蓄熱機器や太陽光発電システム等に係る研修会の開催―などを挙げた。