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若手人材確保へ取組強化 宮崎地区電気工事組合

 宮崎地区電気工事業協同組合(島田博良理事長)は5月29日、宮崎市内で2020年度「第50回通常総会」を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、総会は理事を中心とする少人数で開催し、19年度事業報告及び決算報告、20年度事業計画案及び収支予算案などの議案を原案どおり承認した。

 19年度の事業経過では、各地で相次ぐ自然災害を踏まえ、安全・安心な電力供給や災害への備えの重要性を再認識するとともに、講習会や各種試験等の組合員に対する周知、業務効率化による経費削減を図り、組合員へのサービス提供を第一とした組合運営に努めたことを報告。続けて、19年度に取り組んだ主な事業を説明した。

 一方、20年度の基本方針の中では、中小企業を取り巻く環境が依然として厳しく、少子高齢化や人手不足による人件費高騰、後継者不足、働き方改革への対応など様々な課題が常態化していることを指摘。組合員の平均年齢も60歳を超過していることを踏まえ、これらの課題解決に向けた取り組みを一層強化する必要性を強調した。

 そのためにも、組合として関係先と協力・連携し、組合員を対象とした研修会の開催や有効な情報の提供に努めるとともに、顧客との信頼関係を築き、付加価値の高い事業展開の一助となるよう努めていく。また、組合員の意見を踏まえ、各種保険制度やサービス等の充実を図り、安心して働ける環境づくりを推進する。

 これを踏まえた組合事業として、▽ホームページ等を通じた業界及び組合のPR▽関係官庁及び団体等との情報交換▽組合員向け保険制度及びサービス等の提供▽価格競争の排除と適正価格への推進▽提案型の技術指導、営業の推進▽省エネやエコ事業、安全に対する知識の向上▽技能を生かしたボランティア―に取り組む。