株式会社ルクレ(東京都港区)は、土木工事の測量結果と工事写真をｉＰｈｏｎｅで管理できる野帳カメラアプリ「蔵衛門出来形」の無料提供を５月２６日から開始した。測量結果の記録・計算や黒板入り工事写真の撮影、測定レポートの作成を行うことができる。
現場では、紙の野帳や木製黒板を使って測量結果の記入と工事写真の撮影を行っているため、事務所でＥｘｃｅｌに入力する際、人的ミスが発生しやすい状況にある。結果によっては、再度現場に戻って作業を繰り返す必要があり、作業時間の浪費につながる。
同社では、公共工事の施工品質を確保する上で必須である出来形管理業務のミスをなくし、作業の効率化を図るため、電子小黒板の技術を活かした「蔵衛門出来形」を開発。これにより、土木工事でのスマートフォンの利活用を促進し、ＩＣＴ化を実現する。
無料アプリ「蔵衛門出来形」には、国土交通省の土木工事施工管理基準に記載された４３６個の豆図テンプレートを収録。出来形管理に特化した黒板テンプレートも３３点搭載し、設計値や実測値を電子小黒板に自動で反映する。出来形測定結果をＣＳＶで出力し、Ｅｘｃｅｌとも連携。ＣＡＬＳモードや位置情報付き写真も撮影できる。
このほか、同日に販売を開始した有料ライセンスキーを購入すると、蔵衛門出来形で記録した測量データと工事写真データを、同社が提供する「蔵衛門御用達２０２０Ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌ」に保存し、国交省の基準に準拠した出来形管理図表を自動作成できる。現場作業後の事務処理や撮影前の準備を大幅に削減する。
詳細はウェブサイトhttps://www.kuraemon.com/dekigata/app/で確認できる。問い合わせ先は、くらえもん☆オンライン(電話０３－４５００－６７０２)。