協同組合宮崎県鉄構工業会(阿萬正紀理事長)は5月28日、宮崎市内で2020年度「第40回通常総会」を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、理事を中心とする少人数で開催し、19年度事業報告及び収支決算、20年度事業計画案及び収支予算案を決定した。役員改選では、新理事長に鴨林昌利氏を選出した。
新型コロナの影響で経済の先行き不透明感が増す中、20年度の事業方針には、業界の発展と若年労働者の確保・育成を図るためのPR活動を推進するとともに、国土交通大臣認定工場として高品質な製品を提供することで、企業としての付加価値を高め、社会に必要とされる企業・団体となるよう技術の向上に努めることを掲げた。
これを踏まえた重点推進事項として、公共工事や大型民間物件における認定工場のPRと地元優先発注のほか、庁舎や学校、病院施設等の鉄骨造化に関する陳情・要望活動を実施する。また、26年に本県で開催される国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会に向けて整備する主要施設の建設に関する要望活動を展開する。
会員の経営安定を図るため、適正価格による受注の確保と契約の適正化に努めるとともに、地場産業の育成を目的とした共同受注事業等に対する理解や協力を発注者に求めていく。また、技術講習会や安全講習会を開催し、品質の向上と人材育成、安全確保に努めつつ、ホームページ等を通じて組合や会員の情報を広く発信する。
総会ではこのほか、福利厚生事業や共済事業、ボランティア活動の推進、会員の加入促進などに取り組むことも確認した。
*新役員は次のとおり(敬称略)
▽理事長=鴨林昌利(鴨林鉄工)
▽副理事長=冨永豊和(冨永鋼建)、齋藤嘉憲(齋藤鐵工所)
▽理事=大城雅春(楠本鉄工建設)、阿萬正紀(戸敷興業)、郡史祐(郡鉄工所)、赤木紀政(赤木鉄工所)、宮里孝弘(宮里鐵工建設)、黒木洋信(シンワ鐵工)
▽監事=山口順一(山口鉄工建設)、山村博邦(山村鐵工建設)
▽相談役=齋藤照憲(齋藤鐵工所)、赤木紀(赤木鉄工所)。