一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は、2019年度事業報告及び収支決算、20年度事業計画案及び予算案を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、今年度は通常総会の開催を取り止め、書面審議で会員の同意を得た。
19年度の事業報告では、溶接技術評価試験や外国人技能者評価試験を実施したことや、溶接技術競技会の九州大会で、本県代表がアーク溶接の部で優秀賞、半自動溶接の部で優勝したこと、全国大会のアーク溶接の部で優秀賞を獲得したことを報告。
また、日本溶接協会が創設したマイスター制度に県内から2人が認定されたほか、高校生及び一般従事者を対象とした講習会、厚生労働省から委託された中小企業等担い手支援育成事業等を通じて、溶接技術の向上や技能者の育成に努めたことを報告した。
一方、20年度の事業計画では、本県溶接技術水準の向上と資質・技術の伝承を目的に、宮崎県工業技術センターと連携し、溶接技能者評価試験やアーク溶接特別教育講習会、溶接技術競技会、九州地区高校生大会の開催などに取り組むことを確認した。
このほか、溶接技術に関する相談・指導・調査研究や懇親会及び見学会などの開催、溶接関係図書、出版物の配布または頒布、検証紙販売委託業務を実施するとともに、県内7地区支部・各会や関係官公庁及び関係団体等との連携強化を図る。