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松浦龍次郎氏を会長に再選 宮崎県造園緑地協会

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▲写真は挨拶する松浦会長、表彰式、総会の模様

 一般社団法人宮崎県造園緑地協会(松浦龍次郎会長)は6月25日、宮崎市内で2020年度「第45回通常総会」を開催した。会場内ではマスクを着用し、互いの座席間隔を確保するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、各議案を原案どおり承認した。任期満了に伴う役員改選では、松浦龍次郎氏を会長に再選した。

 挨拶で松浦会長は、各委員会及び各支部が美しい宮崎づくりに向けた活発な活動を展開する中、新型コロナの感染拡大が社会経済に甚大な影響を与えたことに言及。コロナ禍による公共事業予算減が懸念されるなど、先行きが不透明な状況にあると同時に、業界が労働者・担い手不足といった課題に直面していることを強調した。

 一方で「通常通りに仕事ができている状態でこれを縮小してしまうと、経済を更に悪化させることにつながる」ことから、今後も「積極的に事業予算の確保と造園業の継続的発展に向けた取り組みを展開していく」との考えを示すとともに、会員各自の取り組みや個々の連携による団結力の必要性を訴え、事業への協力を求めた。

 メッセージを寄せた宮崎県県土整備部都市計画課美しい宮崎づくり推進室の梅下利幸室長は、美しい宮崎づくりの取り組みの中で、都市公園の整備や沿道修景は柱であり、協会が実施する景観啓発事業が美しい宮崎づくりや造園業界全体をアピールできる絶好の機会であることを強調。県との更なる連携や取り組みの推進を求めた。

 議案審議では、19年度事業報告及び収支決算、20年度事業計画案及び収支予算案を執行部が説明。20年度は、景観形成促進機構として緑化啓発事業や研修会等の開催に取り組むほか、国・県・市町村に対する積極的な陳情・要望活動、造園工事及び維持管理の安定発注に向けた市場情報の分析と発注者への提案を行う。

 また、国道歩道部路肩の植栽や景観整備、県民緑化推進運動等への協力、造園緑化の知識習得を図るための緑化先進地の視察研修、安全管理研修、レクリエーション等の福利厚生事業を実施。将来のあるべき協会の姿を見据え、会員が一丸となって同じ方向へ歩みを進めるための中長期計画(ビジョン)の策定も推進する。

 同日に行われた表彰式では、従業員永年勤続表彰を受賞した▽馬渡町子氏(都北産業)▽林昌人氏(宮崎造園)▽関屋伸吉氏(永倉造園土木)―の3人を表彰。総会に出席した受賞者の代理人に対し、松浦会長が表彰状と記念品を手渡した。

*新役員は次のとおり(敬称略)
▽会長=松浦龍次郎(生目緑地建設)
▽副会長=増田光則(宮崎ランドスケープ)、高妻茂(高妻造園)
▽理事=濵砂健三(浜砂緑樹園)、永倉守(永倉造園土木)、久保幸蔵(都北産業)、黒仁田晃(クロニタ)、黒木絹子(高千穂グリーン)、小山春行(吉田造園)、漆野和久(福冨造園)
▽監事=髙野義国(髙野造園建設)、山倉定雄(山倉ガーデン)。