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文化施設などで公共施設個別計画案まとめ 延岡市

 延岡市は、市が保有する文化施設や博物館等、医療施設、その他教育施設の個別施設計画案をまとめた。延岡総合文化センターは長寿命化や大規模改修を実施し、野口遵記念館や内藤記念館は、それぞれ建て替え工事を進める。老朽化が進む北浦診療所は、将来的な耐震補強や大規模改修、他の施設との複合化などを検討する。

 2016年3月に策定した公共施設維持管理計画に基づき、施設類型ごとに今後の対応方針を含む個別施設計画を策定するため、延岡市は有識者や市民の代表で構成する公共施設のあり方検討委員会を設置。検討委員会での意見を踏まえ、文化施設、博物館等、医療施設、その他教育施設の個別施設計画案を作成した。

 このうち文化施設は、延岡総合文化センター、野口遵記念館、北方文化センターが対象。延岡総合文化センターは施設の長寿命化や大規模改修を適宜実施し、野口遵記念館は22年中の開館を目指し、建て替えを進める。北方文化センターは、雨漏り対策などの修繕を行いつつ、様々な視点から施設のあり方について検討を行う。

 博物館等は、民俗資料展示室、内藤記念館、西郷隆盛宿陣跡資料館が対象。内藤記念館は22年度の開館に向けて、新施設の建設工事が進む。民俗資料展示室は、定期的な点検や維持管理を行い、移転も含めた将来のあり方を検討する。西郷隆盛宿陣跡資料館は、文化財の保存に必要な維持管理や観光客の受入環境の整備を行う。

 医療施設は、北方医院や島浦・北川・北浦診療所など6施設が対象。地域医療を守るために必要不可欠な施設であるため、全ての施設を適切に維持管理し、民間医療機関との連携を促進することで、地域の医療環境の充実を図る。老朽化が進む北浦診療所に関しては、耐震補強や大規模改修、他の施設との複合化などを検討する。

 このほか、その他教育施設の対象とする北浦町学校給食センターについては、施設の安全性に支障がないことから、定期的な施設の点検等を通じて安全管理及び衛生管理を行い、安全な給食を学校に提供する。

 個別施設計画案は、延岡市のホームページや情報公開センター、各総合支所等で公開し、市内居住者を対象に7月14日まで意見を募集する。意見の提出先は、延岡市企画部企画課、もしくは北方・北浦・北川の各総合支所市民サービス課。