西日本建設業保証株式会社宮崎支店が前払保証に基づきまとめている宮崎県内の公共工事動向によると、2020年5月に同社が取り扱った公共工事の請負金額の合計は114億2700万円で前年同月比23.2%増、件数は259件で同3.6%増となった。4月~5月の累計は、請負金額が前年同期比53.0%増の277億2900万円、件数が同9.5%減の440件。
5月の発注者別の請負金額は、国が49億4900万円(前年同月比34.9%増)、独立行政法人等が3億3300万円(同71.4%増)、県が25億5700万円(同36.3%増)、市町村が35億8600万円(同3.8%増)で、いずれも前年同月比で増加した。その他の公共的団体は該当がなかった。
地区別の請負金額は、日南地区(2億0500万円、前年同月比76.3%減)、都城地区(13億3500万円、同46.7%減)、西都地区(1億9000万円、同30.5%減)、日向地区(3億6700万円、同35.7%減)の4地区で減少。
これ以外の宮崎地区(29億1100万円、同42.3%増)、串間地区(3億8000万円、同187.7%増)、小林地区(8億5200万円、同85.0%増)、高岡地区(4億3600万円、同8.8%増)、高鍋地区(15億5500万円、同529.1%増)、延岡地区(20億9200万円、同37.1%増)、西臼杵地区(10億9900万円、同352.2%増)の7地区で増加した。
大型工事では、国土交通省宮崎河川国道事務所の東九州道(清武~北郷)芳ノ元地区改良(17工区)工事[対象額2億3900万円]、西日本高速道路の宮崎自動車道大淀川橋他2橋耐震補強工事[同3億2200万円]、国富町の本庄小学校校舎長寿命化改修工事(建築主体)[同2億2700万円]などがあった。
西日本建設業保証では毎月、公共工事の発注動態をとらえる統計として、国や独立行政法人等、地方公共団体、その他の公共的団体の発注する土木建築工事、または測量を対象に公共工事動向をまとめている。なお、債務負担行為等に基づく工事に関しては、前払金に対応する当該年度の出来高予定額を計上している。
《発注機関別の内訳》