建設ネット企画画像 四角 四角

西階公園多目的屋内施設、基本設計を公告 延岡市

延岡市は、宮崎県地域防災計画で後方支援拠点施設に位置付けられている西階公園に防災拠点となる多目的屋内施設を整備する。6月15日、条件付一般競争入札で行う「西階公園防災等施設整備事業多目的屋内施設基本設計業務委託」を公告した。市内に本店を有し、建築設計に登録された事業者を対象に、6月30日まで申請書等を受け付ける。

 市が策定した「西階公園防災等施設構想」では、災害時の防災拠点や市民の健康・体力づくりの場、アスリートタウンづくりの場、スポーツランドみやざきの全県展開に向けた拠点など、西階公園の担うべき役割を整理。将来像を「市民の健康とまちの安全を担うスポーツ交流拠点」と設定し、その実現に向けた整備方針を示した。

 施設の仕様イメージでは、既存の陸上競技場や補助グラウンド等を救出救助及び消火に係る応援活動のための宿営場所や駐車場として活用するほか、野球場を応援部隊の駐車場や支援隊の受け入れ場所として活用する。また、防災用資機材や食糧、医療・衛生用品、避難生活用品など、機能に応じた備蓄品保管機能も確保する。

 一方、災害時の避難場所や一時的避難生活場所、救援物資及び生活物資等の集積・仕分け・搬送拠点と位置付ける多目的屋内施設は、支援物資必要量の集積面積や他市の事例等を参考に、施設規模を55m×55m程度と想定。立地の優位性等を踏まえ、既存の25mプール及び幼児用プール付近を整備候補地としている。

 県内の同規模の施設を参考とした建設費用は約10億円で、財源には国土交通省の社会資本整備総合交付金などを視野に入れる。新設する多目的屋内施設は、通常時にはフットサルや野球、ソフトボール、グランドゴルフといった各種スポーツ・レクリエーション、小規模な大会等が開催できるスペースとしても活用する。

 15日に公告した多目的屋内施設基本設計業務委託では、新施設の建築主体・電気設備・機械設備・屋外附帯等に係る基本設計業務を行う。施設の規模は、階数が1階~2階建程度、延床面積は3450m2程度。税抜の公表価格は1235万7000円。履行期間は着手日から2020年12月18日までを予定する。

 入札に参加できるのは、延岡市内に本店を有し、市の競争入札参加資格者名簿に建築設計として登載され、一級建築士事務所の登録を受けている単体事業者、または2者で構成する特定建築設計共同体。このほか、一級建築士の資格を有する管理技術者及び主任担当技術者(建築[意匠]担当)を各1人配置することなどを求める。

 入札参加資格や設計図書等に関する質問は、6月25日まで電子メールで受け付け、入札情報サービスに回答を掲示する。申請書等は6月30日までに電子入札システム及び紙面で提出すること。紙面の場合は企画部契約管理課へ直接持参する。7月13日から15日にかけて電子入札で入札書を受け付け、7月15日に開札する。