宮崎県冷凍空調工業会(金子宏会長)は、２０１９年度事業経過及び収支決算、２０年度事業計画案及び収支予算案、任期満了に伴う役員改選案などを決定した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は通常総会の開催を取り止め、書面審議で会員の同意を得た。任期満了に伴う役員改選では、金子宏氏を会長に再選した。
２０年度の事業計画に関しては、▽フロン取り扱い業界団体として地球環境を守る活動を行う▽高圧ガス取り扱い業界団体としての法の遵守と保安に努める▽地域と連携し、技術の発展と福祉に寄与できる業界団体を目指す―を基本方針に掲げた。
地球環境問題に関する事業では、フロンガス回収破壊事業の促進や、行政と連携したフロン完全回収に向けた啓蒙活動の実施、冷媒回収技術者育成のための講習会の開催、フロン取扱認定事業者資格取得の推進、フロン見える化の推進活動に取り組む。
業界の健全な発展と改善を目指し、フロン取扱い業界団体としての社会的役割を自治体にＰＲし、公共事業等の適格事業所に対する分離発注を促進する。業界関連情報や技術情報を会員及びユーザーに提供する一方、会の情報を行政や関連団体に発信する。
また、フロン排出抑制法や高圧ガス保安法、建設業法、環境保全などの関連法規の遵守を会員や消費者に理解してもらうための啓蒙活動を継続するとともに、監督官庁や関係団体との協議や活動を展開し、連携強化を図る。
業務従事者の技術向上のため、技能士検定試験実施への協力や試験準備講習会の開催を計画。冷凍空調関連の資格取得関連情報や技術教材に関する情報提供も行う。
＊新役員は次の通り(敬称略)
▽会長＝金子宏(池上冷熱)
▽副会長＝黒木昭一郎(宮崎冷凍設備工業所)、谷口勝(共立冷熱)
▽理事＝河野尚己(宮崎南菱冷熱)、嵩和郎(旭空調設備メンテナンス)、阿部哲也(三菱電機住環境システムズ九州支社宮崎支店)、向野法真(ダイキンＨＶＡＣソリューション九州)、荒川弘一(九南)
▽監事＝松田浩二(九州日立宮崎支社)、田上満則(富士建工業)
▽事務局長＝徳丸幸市(ダイキンＨＶＡＣソリューション九州)
▽名誉顧問＝小島法雄(共立冷熱)
▽顧問＝横田照夫(宮崎県議会議員)。