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横田照夫氏を会長に再選 宮崎県技能士会連合会

 宮崎県技能士会連合会(横田照夫会長)は6月1日、宮崎市内で2020年度「第42回通常総会」を開催した。出席者の座席間隔を確保するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、19年度事業報告及び決算、20年度事業計画及び予算案を決定した。任期満了に伴う役員改選では、横田照夫氏を会長に再選した。

 このうち、20年度の事業計画の中では、技能・ものづくりが我が国の産業の基盤であり、その維持・発展のために技能士の存在が欠かせないことを指摘。一方で、昨今の若者のものづくり離れの風潮や技能士の高齢化などにより、これまで培われてきた高度な技能の継承が危ぶまれる状況にあることに言及した。

 若者が誇りと希望を持って技能労働者となるよう、社会の技能尊重気運の醸成に努めるとともに、質の高い技能後継者の育成が強く求められていることから、各職種の技能士が連携し、技能の重要性を強く認識し、技能士の資質の向上と社会的・経済的地位の確立を図るため、関係機関と連携して様々な事業を展開する。

 具体的には、技能士の存在を広くPRし、技能への関心を高めるため、SNS等を通じた広報活動を展開するとともに、優秀な技能士を対象とした表彰事業を行う。講習会の開催や技能士カード等の販売に協力するほか、技能検定合格者等の加入促進、未設立職種の技能士会の入会促進に努め、組織の拡大強化を図る。

 11月開催予定の技能まつりでは、技能士による技能実演・技能体験・作品展示等を行い、技能の重要性や楽しさを理解してもらう。また、小中学校等に技能士を派遣するキャリア教育連携・匠の技体験教室や、学生等に短期訓練を行うものづくり担い手育成事業、産業技術専門校や工事現場の見学会などに取り組む。

*新役員は次のとおり(敬称略)。
▽会長=横田照夫(県議会議員)
▽副会長=朽木充嗣(塗装技能士会)、松浦秀次(とび技能士会)、西府茂樹(室内園芸装飾技能士会)
▽専務理事=外山景一(職業能力開発協会)
▽理事=井上和秋(建築配管技能士会)、中村チドリ(フラワー装飾技能士会)、入耒淳子(宮崎和裁技能士会)、秦新次郎(塗装技能士会)、岩佐富士夫(左官技能士会)、鎌田一彦(板金工業組合技能士会)、吉行博己(表装技能士会)、村岡慎一(造園技能士会)
▽監事=郡司繁雄(建築大工技能士会)、上米良伸行(型枠技能士会)
▽顧問=向江悦子(ファッション・プログレス技能士会)。