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理事長に井上康典氏を選出 宮崎県解体工事業協同組合

 宮崎県解体工事業協同組合は5月29日、宮崎市内で2020年度の通常総会を開催した。会の冒頭、不慮の事故で急逝した故・原田忠男前理事長に黙祷を捧げ、解体のスペシャリストとして業界及び組合の発展に尽力した故人の功績を称えた。総会では20年度の事業計画案や予算案を決定。新理事長には井上康典氏を選出した。

 19年度の事業経過では、自治体との防災協定の締結や表彰制度の創設、各種講習会の開催など、充実した事業展開を図ったことを報告。20年度は「事業内容を拡充強化し、魅力ある事業展開を図る」を年度方針に掲げ、更なる事業の活性化により、新たな収益事業の検討をはじめ、財務基盤の見直しなどを進め、組合運営の健全化を目指す。

 具体的には、組織活性化事業として、組織の拡充強化や先進地の視察研修、解体工事施工技士に関する講習会の開催、積算研修会や安全パトロールなどの実務研修会の開催に取り組むとともに、フルハーネス型安全帯使用作業や石綿取扱作業従事者、足場の組み立て等の業務といった労働安全衛生法等に基づく特別教育を実施する。

 また、組合運営に係る各種会議の開催、関係団体及び企業からの相談や県民からの問い合わせに対応する事務所の運営を実施。このほか、表彰事業や新規事業の企画・立案、関係機関から収集した情報の提供、大規模災害時における自治体との協定締結、空き家等対策の推進に関する協定の実現などに取り組む予定でいる。

 原田前理事長の急逝に伴う役員改選では、理事長に前専務理事の井上康典氏(井上産業)、専務理事に理事の吉野博朝氏(吉野土木)が就いた。

 組合表彰規定に基づく表彰事業では、功労者表彰を川上淳氏(川上土木)、優良事業所表彰を田村産業(宮崎市)、優良従事者表彰を▽福嶋誠氏(井上産業)▽安藤秀一郎氏(大淀開発)▽日高茂氏(西條組)▽川口正規氏(旭建設)―の4人が受賞した。