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中小の事業再開支援、補助額50万円上乗せ 経産省

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▲事業再開支援パッケージ

 経済産業省は5月23日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた業種別のガイドラインに沿った投資を補助する「事業再開支援パッケージ」を打ち出した。ICT施工に必要な測量機器などの投資に対する「ものづくり補助金」と、販路開拓に必要な費用を対象とする「持続化補助金」に、既存の補助とは別枠で上限50万円を補助する「事業再開枠」を設ける。

 中小・小規模事業者を対象とした生産性革命推進事業の一環。同事業では▽設備投資を支援するものづくり補助金▽事務業務を対象としたIT導入補助金▽販路開拓を支援する持続化補助金―を組み合わせ、企業の生産性向上を促す。既に、新型コロナ対策に取り組む企業を対象に補助額の上限を引き上げる「特別枠」を設けている。

 今回新設した事業再開枠では、業種別ガイドラインに基づく▽消毒、マスク、清掃▽飛沫防止対策(アクリル板など)▽換気設備▽その他衛生管理▽感染防止を呼び掛ける掲示―などの取り組みに対し、補助率100%で上限50万円を補助する。

 国交省では、建設業における感染予防対策のガイドラインの中で、たとえば建設現場について▽入場時の体温測定▽消毒液の設置▽マスクの着用、手洗い励行▽詰め所の換気▽注意喚起物の掲示―などの対策の徹底を求めている。

 また、経産省の事業再開支援パッケージでは、新型感染症対応としてテレワークの環境整備に取り組む企業に対し、「ものづくり」「IT導入」「持続化」の3つの補助金の補助率を「3分の2」から「4分の3」へと引き上げる。