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設計候補者に岩切・建人JV 都城市物産振興拠点施設

 公募型プロポーザル方式で「都城市物産振興拠点施設整備基本設計及び実施設計等業務委託」の事業者選定を進めていた都城市は、優先交渉者を岩切・建人特定建築設計共同企業体に特定したと発表した。都城市物産振興拠点施設整備に係る基本・実施設計及び地質調査等業務を委託する。履行期間は2021年3月19日まで。

 既存の道の駅都城や都城圏域地場産業振興センターなどの建物を解体し、集客力と販売力を有する物産振興拠点施設として整備することで、物産振興や交流人口の拡大に伴う地域の活性化につなげる。既存施設は、交通量の多い国道10号に面していることから、道路管理者と市町村等が共同で整備する「一体型」の道の駅とする。

 施設整備に係る基本計画によると、道の駅として整備するために必要となる機能や、これからの道の駅に期待される役割を踏まえ、新施設には「日本一の肉と焼酎」を提供する飲食・物販機能、地場産品の魅力を体感できる展示・体験機能、駐車場・トイレ・休憩場といった休憩機能、観光情報発信機能、防災機能を持たせる。

 これを踏まえた屋内施設の規模は2900m2程度、屋外施設の規模は7750m2程度と想定。敷地北側に屋内施設を一体的に配置し、駐車場は南側を主体として、施設の東側や西側にもそれぞれ配置する。屋内施設のうち、物産振興拠点施設(約2360m2)は都城市、情報発信・休憩施設等(約540m2)は道路管理者が整備する。

 施設の整備にあたり、市は公募型プロポーザルで基本・実施設計等の受託候補者の選定を実施。プロポーザルに参加した5者の提案内容を審査し、優先交渉者に岩切・建人特定JVを選定した。当該業務では、前述の物産振興拠点施設や屋外天蓋施設(400m2程度)の基本・実施設計のほか、外構計画の検討などを行う。

 整備スケジュールによると、20年度は施設整備に係る基本設計・実施設計、地質調査、一部解体設計を行う。21年度前半に地場産業振興センターを解体し、21年度後半~22年度にかけて本体建設工事と外構工事を実施。23年度早期に施設を暫定オープンし、23年度前半に残る既存施設の解体工事と外構工事を行う。