▲きっと減らせる残コン・戻りコン ▲生コンクリートが出来るまで
全国生コンクリート工業組合連合会関東1区地区本部(吉野友康本部長)は、現場で使われない残コンや戻りコンの削減を施工者に呼び掛ける『きっと減らせる残コン・戻りコン~構造物になれなかったコンクリート~』の動画を制作し、ユーチューブで公開した。削減のポイントとして、必要数量の正確な計算や生コン工場との密接な連携などを求めている。
現場で生コンの一部が余る残コンや、全量が未使用のまま工場に戻される戻りコンの1年間での発生量は、全国での生コン出荷量の約2%の170万m3に上る。3年間で、八ツ場ダム三つ分に相当する量だ。一部の地域では増加傾向にあり、処分に要するエネルギーが環境負荷につながるほか、コストや手間が生コン供給の不安定化など建設業の生産性にも影響するという。
動画では、残コンなどが発生する大きな要因として、施工者による過大な発注の問題を指摘。「施工の安全のための必要以上の発注が、結果的に現場への安定納入を難しくする」と警鐘を鳴らす。
そして施工者に対して、残コン・戻りコンを減らす強い意志や生コン工場との連携とともに、▽生コンの必要量の正確な計算▽打設の途中での必要量の再確認▽最終打設の際の精査―を求めている。時間は7分42秒。東京都生コンクリート工業組合のホームページから見ることができる。URLはhttps://www.youtube.com/watch?v=wHOie4somsE&feature=youtu.be
■『生コンクリートが出来るまで』
全国生コンクリート工業組合連合会関東1区地区本部は、生コンの製造方法や品質管理などを一般に分かりやすく伝える動画『生コンクリートが出来るまで』を制作、ユーチューブで公開した。
全生連のマスコットキャラクターである「なまリンちゃん」が、生コン工場の設備や、製造・検査・出荷の流れを紹介するかたちで動画を構成。生コンの厳密な品質管理や出荷管理、施工管理を説明する内容となっている。
時間は4分48秒。東京都生コンクリート工業組合のホームページから見ることができる。URLはhttps://www.youtube.com/watch?v=JWj7mJk-ltI&feature=youtu.be