門川町は5月27日、指名競争で「学校給食センター建築実施設計業務委託」及び「学校給食センター配水管布設実施設計業務委託」の入札を執行する。安全・安心な学校給食の提供や施設の維持管理コストの低減等を図るため、既存の学校給食調理場3箇所を1箇所に集約して建て替えるにあたり、施設整備に係る設計業務を委託する。
既存の学校給食調理場(草川小学校・五十鈴小学校・門川小学校敷地内)は、南海トラフ巨大地震等の津波被害想定地域に立地しており、文部科学省が求める衛生面の条件を満たしておらず、老朽化に伴う修繕費用の増加や機器・設備の更新といった課題も抱えている。このため、既存の学校給食調理場3箇所を1箇所に集約して建て替える。
町がまとめた基本計画によると、新たに整備する学校給食センターでは、小学校3校と中学校1校の4校分の給食を調理して、各校に配送。最大調理能力を1700食/日と設定し、五十鈴小学校の西側町有地を建設候補地としている。新たな給食センターの完成後、現在の調理場はコンテナの受入施設として再整備する考えでいる。
施設の整備に向けて、町は2017~18年度に建設候補地の測量設計や地質調査を実施。基本計画を踏まえ、19年度には厨房機器一式購入事業を中西製作所に委託した。事業スケジュールによると、施設整備に係る実施設計を20年度、建設工事を21~22年度にそれぞれ行い、23年度に施設の供用を開始する方針でいる。
門川町の20年度当初予算には、学校給食センター建築実施設計業務及び配水管布設実施設計業務等に係る委託料として2660万円を計上している。