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現場の環境改善、快適トイレ設置工事を試行 宮崎県

 宮崎県は、男女ともに働きやすい現場環境を整備するため、県土整備部が発注する建設工事等(災害復旧工事・営繕工事を除く)の一部で、「建設現場における快適トイレ設置」を試行する。昨年度まで実施していた「女性技術者等職場環境改善モデル工事」の試行要領を改正し、対象を現場で働く全ての労働者まで拡大する。

 建設現場の労働環境改善の取り組みとして、現場で働く全ての労働者を対象に、快適トイレを設置するもの。快適トイレはリース品対応とし、洋式便座や水洗機能(簡易水洗及びし尿処理装置付含む)、臭い逆流防止機能、施錠機能などを標準仕様として求めるほか、男女別の表示や入口目隠しといった付属品の設置も求める。

 快適トイレの設置費用は、監督員と協議して決定し、最終変更契約時に計上する。必要書類等に基づき算出した設置費用(円/基・月)から1万円(従来品の費用)を控除した額と、積算上限額4万5000円/基・月を比較し、安価な方の額を設計変更の対象とする。女性が現場で働く場合は、男女別で1基ずつ計2基まで計上できる。

 2020年4月1日以降に入札公告等を行う工事から試行を開始し、入札公告及び特記仕様書に於いて「建設現場における快適トイレ設置の試行工事」である旨を記載する。工事完成後、試行工事の実施に関するアンケート調査を実施する。建設現場における快適トイレ設置試行要領は宮崎県のホームページで確認できる。

建設現場における快適トイレ設置試行要領