国土交通省は、既存の戸建て住宅・共同住宅のリフォーム工事費を補助する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の2020年度の募集を開始した。同事業では、インスペクション(建物の現況調査)の実施などを条件として、リフォーム工事費を1戸当たり100~250万円で補助する。補助率は3分の1。
支援の対象は、▽インスペクションの実施▽維持保全計画・履歴の作成▽工事後の耐震性・劣化対策・省エネ性能の確保―の条件を満たしたリフォーム工事。補助限度額は1戸当たり100万円だが、長期優良住宅の認定取得で200万円、さらに省エネ性能の向上で250万円に引き上げる。
応募方法は、▽通年申請タイプ▽事前採択タイプ「安心R住宅」▽事前採択タイプ「提案型」―の3類型。通年申請タイプは施工業者か買取再販業者が11月30日までに事業者登録を行った上で交付申請する。
事前採択タイプ「安心R住宅」は、安心R住宅の標章を付与して流通する住宅の提案を受け付ける。事前採択タイプ「提案型」は、同事業の住宅性能の基準に適合しなくても、代替措置によって同等の性能がある住宅を対象にする。事前採択タイプはいずれも5月29日まで応募を受け付ける。