宮崎市は4月28日、指名競争で「エコクリーンプラザみやざき基幹的設備等改良工事発注支援業務委託」の入札を執行する。焼却施設の基幹的設備等改良工事に係る発注仕様書作成支援業務、費用対効果分析書作成業務、工事工程検討業務を委託する。委託期間は2021年2月26日まで。税抜の予定価格は866万5000円。
焼却施設の延命化を図り、施設を適正かつ経済的に維持するため、施設の現状や最新データ、関係法令及び基準を踏まえ、18年度に策定した長寿命化計画を見直すとともに、循環型社会形成推進交付金制度等を活用した基幹的設備等改良工事を行うための発注仕様書案の作成、費用対効果分析書の作成、工事工程等の作成を行う。なお、基幹的設備等改良工事は、性能発注方式で行う予定でいる。
発注仕様書作成支援業務では、設計・施工を行う上での条件や施設性能、仕様等を検討し、条件を明記した基本設計書と見積仕様書の作成を行う。見積仕様書をプラントメーカー等に掲示して見積設計図書や見積書の徴収を行い、その審査結果を反映させた発注仕様書、工事設計書、二酸化炭素削減率計算書を作成する。
また、発注仕様書作成支援業務で作成した図書や徴収した見積書を踏まえ、費用対効果分析書を作成し、報告書としてまとめる。工事の前提条件の整理や工事期間中のごみ処理計画案の作成を行い、基幹的設備等改良工事の工程を検討する。このほか、工事に係る官公庁等への申請・届出書類リストの作成も行う。
既存の焼却施設の処理能力は579㌧/日(193㌧/日×3炉)で、処理方式は全連続燃焼式ストーカ炉。主要設備方式は、▽燃焼設備=乾燥段ストーカ、燃焼段ストーカ、後燃焼段ストーカ▽燃焼ガス冷却設備=自然循環式水管ボイラ、第2ガス冷却室▽排ガス処理設備=脱塩装置、バクフィルタ、触媒脱硝装置▽通風設備=平衡通風方式▽灰出設備=灰トラフピット方式、セメントキレート方式―など。