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宮崎市に除菌消臭剤を贈呈、児童施設で活用 宮防

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▲贈呈式の模様

 宮崎市の株式会社宮防(村社英秋代表取締役)は4月10日、同社が開発し、製造・販売を手掛ける除菌消臭剤の次亜塩素酸水「ジアバルス」を宮崎市に寄贈した。児童福祉施設で新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に役立ててもらおうと、スプレー式のボトル(400㍉㍑)約200本と20㍑入の容器15箱を贈った。

 同社が新製法で開発した「ジアバルス」は、広く使われている「次亜塩素酸ナトリウム(殺菌剤)」に、水素イオン交換体(食品添加物)を接触させてできる活性次亜塩素酸水。人体で殺菌のために作られている成分に近く、強力な除菌能力と瞬間消臭能力を持つ一方、除菌後には無害な水に戻るため、人体と環境に優しい。

 元々は、農畜産物の鮮度保持及び廃棄物削減を図るため、宮崎県総合農業試験場や大学機関と連携し、農畜産物分野に特化した除菌剤として開発。その強力な除菌能力や、除菌後には水に戻るという安全性を踏まえ、各種資材や施設内外の衛生管理にも活用できるよう研究を進め、昨年秋頃に一般向けに商品化した。

 10日の贈呈式では、村社社長が宮崎市の戸敷正市長、亀田英信総務部長、谷川小百合子ども未来部長にジアバルスを贈呈し、マスクに吹き付けて繰り返し使えることなどを説明した。県内に於いても新型コロナウイルスの感染患者が確認される中、「子ども達の安全確保や保護者の不安解消につながれば」と心境を語った。

 戸敷市長は同社に感謝状を贈り、「未来を担う子ども達が安全・安心に遊び、活動できるように役立てたい」と話した。市は、児童館や児童センター、地域子育て支援センターといった児童福祉施設に於いて、子どもが遊ぶおもちゃの除菌やカウンター・手すり・ドアノブ清掃などの感染症予防に活用する予定でいる。