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建設技能者の能力評価制度 「レベル判定システム」が稼働

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▲レベル判定システムの画面

 建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録情報を活用した「建設技能者の能力評価制度」で、技能者の技能レベルを自動判定する「レベル判定システム」が稼働した。レベル判定の申請は、判定を希望する技能者が所属する事業者が行う。システムへの申請後、1~2週間で結果が通知され、1カ月程度でレベル別のCCUSカードが郵送される。

 レベル判定システムは、職種別の能力評価基準を策定した専門工事業団体などでつくる「建設技能者能力評価制度推進協議会」(才賀清二郎会長)が運営する。サイトには、国土交通省土地・建設産業局ホームページからアクセスできる。アドレスはhttps://noryoku-hyoka.keg.jp/level_1.0.0/GK1010_0010?systemKbnFlag=1&time=1586387280634

 技能者と所属事業者はまず、申請前にCCUSへの登録が必要。その上で所属事業者は、職種別の能力評価基準に基づいて技能者の技能レベルを算定し、レベル判定システムに申請する。

 同判定システムがCCUSの登録情報(就業日数、保有資格)と照合し、申請されたレベルが正しいことを確認すれば、申請した所属事業者に通知する。その後、CCUSの運営主体である建設業振興基金が技能レベルに応じて色分けしたCCUSカードを事業者か技能者に郵送する。

 所属事業者が証明すれば、2024年3月まではCCUS登録前の就業日数も評価対象となる。CCUS登録前の就業日数は、技能者が初めて資格を取得した年月日を起算点として算定する。

 レベル判定には、評価手数料3000円とCCUSカードの更新料1000円の合計4000円が必要。登録基幹技能者は、CCUSへの登録だけでレベル4に認定される特例措置があるため、特例措置の終わる9月末まではレベル判定を申請する必要はない。