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5G通信で自動施工、革新的技術を追加公募 国交省

 国土交通省は、公共工事の現場で新技術を試行する「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」について、3月3日から2019年度の追加公募を開始した。5G(第5世代移動通信システム)を活用し、建設機械の遠隔操縦や部分的な自動施工を実現する技術提案などを募る。6月上旬に試行事業を決める。

 この事業では、直轄工事や地方自治体が発注した工事の受注者がIoTやAIの関連企業とコンソーシアムをつくり、国交省の費用負担で建設現場の生産性を高める革新的技術を試行する。

 追加公募の対象技術は「第5世代移動通信システム等を活用して土木または建築工事における施工の労働生産性の向上を図る技術」と「データを活用して土木工事における品質管理の高度化等を図る技術」の二つ。

 超高速・超低遅延・多数同時接続の5G通信により、建設機械の遠隔操縦の効率性向上や、部分的な自動施工を実現する新技術を試行する。試行が決まった技術には上限6000万円を支援する。

 映像データなどを品質管理の高度化に生かす新技術も、上限3000万円で支援する。新技術を生かして高度化した監督・検査の実現に向け、コンソーシアム側から基準改正案の提案も受け付ける。

 4月10日まで応募を受け付け、書類審査・ヒアリングを経て6月上旬に審査結果を通知する。7月上旬に合計6件程度と契約する見通し。