▲写真は開始式、訓練の模様
一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(朽木充嗣支部長)と宮崎市塗装業協会(堂地隆一会長)は2月29日、宮崎市立宮崎南小学校で2019年度の防災訓練を合同で実施した。訓練には、両団体の会員企業から約30人の職員が参加し、災害発生時に於けるそれぞれの役割や作業体制、作業内容等を入念に確認した。
災害時に於ける迅速な復旧・復興支援を目的として、日塗装宮崎県支部は08年に宮崎県と防災協定を締結。宮崎市塗装業協会は11年に宮崎市と応急対策業務等に関する協定を締結しており、災害発生時に被災構造物の簡易点検や応急修理、公共施設や住宅等の汚泥の洗浄、断水高層ビルへの給水等を行うこととしている。
開始式で挨拶に立った宮崎市塗装業協会の堂地会長は、今年度の訓練が簡易点検と応急修理をメインとしており、日常的な公共施設のメンテナンスの観点から、市当局にも喜ばれ、注目されていることを説明。「専門工事業として、市民の役に立つ事業ができることはありがたい」と述べ、安全第一で訓練に臨むよう呼び掛けた。
その後、同じく永緑拓也安全環境委員長が訓練内容や注意事項を説明し、参加者は3つの班に分かれて訓練を開始した。経年劣化が進む未改修の体育館と機械室を対象に、目視と打音診断棒で外壁面のひび割れやモルタルの浮き・はく離などを確認・マーキングし、当該部分を除去して、改質剤を吹き付けてモルタルで補修した。
訓練後の閉会式で、日本塗装工業会宮崎県支部の朽木支部長は、新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、そういった状況下でも複合的に大規模な自然災害が発生する恐れがあることを踏まえ、訓練を継続して行う意義を強調。訓練の内容を社内で共有し、有事の際に迅速に対応できる体制を整えてもらうよう呼び掛けた。