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トンネル長寿命化へ、個別施設計画を策定 西都市

 西都市は、市が管理するトンネルの長寿命化と維持管理コストの最適化などを図るため、「トンネル長寿命化修繕計画(個別施設計画)」を策定した。従来の対症療法型維持管理(事後保全)から新たな予防保全型維持管理(予防保全)への転換を図り、定期点検や補修の調査・設計・工事を進め、安全・安心で効率的な維持管理を進める。

 今年3月現在で市が管理するトンネルは、▽中子田諸熊線(大字三納)の百塚原トンネル(延長250m/1991年度建設)▽片内1号線(大字片内)の片内1号トンネル(延長31m/建設年度不明)▽片内3号線(大字片内)の片内5号トンネル(延長16.5m/建設年度不明)―の3箇所。いずれも18年度に近接目視による点検を行った。

 点検結果に基づく4段階の健全度評価では、いずれのトンネルも区分Ⅱ「構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態」であることが分かっている。これを踏まえ市は、今後も5年に一度の定期点検(次回は23年度を予定)を継続し、トンネルの健全性を確認していくこととしている。

 今後の点検に基づく健全度評価で、速やかに補修を行う必要がある区分「Ⅲ」と判定された場合は、損傷個所数や損傷程度を考慮して、優先的に対策を実施する。坑口部のひび割れやうき、剥離、剥落等の変状に対して、ひび割れの進行を抑制する工法や剥落防止対策工を検討し、修繕等を計画した段階で長寿命化修繕計画へ反映させる。

 西都市が策定した「トンネル長寿命化修繕計画(個別施設計画)」は、ホームページで確認できる。

トンネルの個別施設計画