▲写真は出前講座の模様
建設産業の魅力を若者に知ってもらおうと、株式会社F・C(山下晃司代表取締役)は2月25日、県立宮崎農業高等学校の環境工学科1年生を対象とした出前講座を開いた。測量業務に携わる専門家の講話や実習体験を通じて、参加した28人の生徒は働くことの意義を学び、仕事に対する理解や興味を深めた。
出前講座では、栗山達平氏が建設産業、特に測量業に於ける人手不足の現状や仕事の内容を説明。最新技術である路面性状計測車の仕組みや機能等を紹介し、路面性状計測車がどのように稼動し、データ化しているのかを解説した。
また、同社が保有する測量用ドローンの操縦見学や、そのドローンにより事前撮影された学校全体の三次元データの説明などを受け、測量の面白さや重要性などを学んだ。
同校は、農業関連科目が主体と世間から認識されているが、環境工学科では多くの学生が測量や農業土木、水循環等を学んでいる。そのことを広く知ってもらうためにも、外部講師による出前講座等を受け付けている。
川越寛校長は、環境工学科では農業土木だけではなく、測量や土木設計などに関する最先端の授業も取り入れていることを強調。「こういった出前講座などは、生徒に農業以外の仕事に触れてもらう良い機会。今後も地元の企業と連携を密にし、生徒が様々な職業と触れる事ができる場をつくっていきたい」と話す。
F・Cの伊藤淳氏は、「人手不足が大きな課題となっている昨今、人材は宝であり、弊社も常に新しい人材を求めている。出前講座や様々な体験を通じて、少しでも測量業務に興味を持ってもらい、将来、職業を選択する際の候補の一つとして考えてもらえれば」と出前講座の意義を語った。