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図書館等施設計画案、維持管理方針など示す 延岡市

 延岡市は、図書館及び屋内スポーツ施設の個別施設計画案をまとめた。安全性評価で不安がある箇所が確認された大武体育館は、今後のあり方を検討した上で必要な処置を講じる。また、10年程度の長期的な維持管理方針として、カルチャープラザのべおかと勤労者体育センターは、施設の長寿命化や大規模改修を検討する。

 2016年3月に策定した公共施設維持管理計画に基づき、施設類型ごとに今後の対応方針を定める個別施設計画を策定するため、延岡市は有識者や市民の代表で構成する公共施設のあり方検討委員会を設置。検討委員会での意見を踏まえ、図書館と屋内スポーツ施設の個別施設計画案を作成し、ホームページで公開した。

 個別施設計画案のうち、図書館の対象施設は▽カルチャープラザのべおか▽北方分館▽北浦分館▽北川分館―の4施設。目視による簡易診断の結果、安全性に不安がある施設はなかったが、経過観察が必要な箇所があるため、「定期的な施設の点検等を通じて、利用者の安全性を確保する必要がある」と現状を分析した。

 長期的な維持管理方針では、複合施設であるカルチャープラザのべおかを中心に、北方・北浦・北川地区にそれぞれ設置する分館と連携しながら、図書館サービスの提供を維持していくことを目標とした。カルチャープラザのべおかは、施設の長寿命化や大規模改修の時期について検討を行い、その他の施設は定期点検や維持管理を行う。

 一方、屋内スポーツ施設の対象施設は▽勤労者体育センター▽市民体育館▽大武体育館▽東海体育館▽北浦体育館▽北川体育館▽北方勤労者体育センター―の7施設。簡易診断の結果、大武体育館と東海体育館は安全性に不安がある箇所が確認され、特に東海体育館は法定耐用年数を経過していることから、何らかの対応が必要と分析した。

 長期的な維持管理方針では、利用者数の多い勤労者体育センターと市民体育館(県立体育館を整備予定)を中心に、北方・北浦・北川地区に各1箇所を維持することを目標とした。勤労者体育センターに関しては、耐震診断及び必要に応じた耐震補強の実施を検討するとともに、将来的な施設の長寿命及び大規模改修も検討する。

 県立体育館の整備予定地にある市民体育館と、利用者数の少ない東海体育館は、利用者の安全を確保しながら、今後10年以内に施設の廃止・解体を行う。大武体育館は、施設を維持するために必要な修繕を行い、今後の施設のあり方を検討する。北方・北浦・北川の各施設は現状を維持しつつ、将来的な施設の長寿命化等を検討する。

 個別施設計画案は、延岡市のホームページや情報公開センター、各総合支所などで公開し、延岡市内に居住する者を対象に、3月26日まで窓口・郵送・FAX・電子メールで意見を募集する。意見の提出先は、企画部企画課(〒882-8686延岡市東本小路2番地1、FAX0982-22-7090、メールkikaku@city.nobeoka.miyazaki.jp)、もしくは北方・北浦・北川の各総合支所市民サービス課の窓口。

図書館及び屋内スポーツ施設の個別施設計画案