宮崎市は、開業から20年超が経過する「宮崎白浜オートキャンプ場」の運営権者及び指定管理者の候補者に株式会社南九州プロジェクト(谷村智樹代表取締役、宮崎市)を特定した。所有権を宮崎市が有したまま、運営権を与えられた民間事業者が利用料金等を自由に設定してサービスを提供するコンセッション方式を導入する。
宮崎白浜オートキャンプ場(折生迫字上白浜)では、近年のアウトドアブームを受けて利用者数が増加傾向にある一方、施設や設備、備品の老朽化が進んでいるため、施設の活性化や青島地区の観光誘客の向上、民間事業者のノウハウの活用といった様々な効果が期待できるコンセッション(公共施設等運営権)方式を導入する。
既存施設の構成は、▽テントサイト▽ケビン▽管理棟▽炊事棟▽イベント広場―など。業務範囲は、①運営に関する業務②利用許可に関する業務③利用料金に関する業務④施設、附属設備及び備品の維持管理に関する業務⑤その他の必要な業務―とする。事業期間は2020年4月1日から25年3月31日までの5年間を予定する。
同社は、県産食材を使った商品の企画販売やキッチンカーの運営、観光・食品関連事業を展開。候補者選定に向けた提案で同社は、唯一無二の空間づくりや施設の魅力向上、キャンプ場周辺地域の発展に繋げるため、管理棟の外観改修やトイレ・シャワーなど水回りの改修、HPのリニューアル、備品の拡充等を行う考えを示した。
市は、同社を公共施設等運営権者及び指定管理者とする議案を3月議会に諮り、議決されれば、3月下旬に実施契約を締結する見通しでいる。