総務省は、住民基本台帳人口移動報告の19年調査の結果をまとめた。2019年の転入者数を都道府県別にみると、東京都への転入者数が46万6849人と最も多く、次いで神奈川県が23万7890人となっている。転入者が10万人を超えたのは埼玉県、大阪府、千葉県、愛知県、福岡県の5府県で、これら7都府県への転入者数の合計は、転入者総数の57.4%を占める147万4314人となった。
前年と比べて転入者数が最も増加しているのは7151人(4.2%)増えた大阪府。これに東京都、神奈川県、埼玉県が続いた。転入者数は27都道府県で増加した。
一方、転出者数が最も多かったのは38万3867人の東京都で、20万8281人の神奈川県が2番目に多かった。また、大阪府、埼玉県、千葉県、愛知県、福岡県、兵庫県の6府県では転出者数が10万人を超えた。東京都と神奈川県を合わせた8都府県だけで転出者数の合計は141万7159人となり、転出者総数の55.2%を占めた。
18年と比べて転出者数が最も増えたのは4525人(3.6%)増加した愛知県。これに千葉県、東京都、埼玉県などが続いた。転出者数は36都道府県で増加。このうち、愛知、岐阜、群馬、石川、栃木の5県は5年連続の増加となった。
他方、神奈川県は18年より転出者数が1013人(0.5%)減り、18年より転出者数が最も減少した。宮崎県、福島県、秋田県など11県で転出者数が減り、宮崎県と秋田県は4年連続の減少となった。