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2019年の新設住宅着工は4%減 3年連続で減少に

 国土交通省の建築着工統計調査報告によると、2019年(1~12月)の新設住宅着工戸数は前年比4.0%減の90万5123戸となり、3年連続で減少した。前年に減少に転じていた貸家が13.7%減と減少幅を拡大した影響で、全体の着工戸数も落ち込んだ。民間非居住用の着工床面積も7.5%減と4年ぶりに減少した。

 19年の新設住宅着工戸数を利用関係別に見ると、持ち家が1.9%増の28万8738戸、分譲住宅が4.9%増の26万7696戸と前年を上回ったが、貸家は13.7%減の34万2289戸と大幅に減少した。分譲住宅の内訳は、マンションが6.6%増の11万7803戸、一戸建て住宅が3.6%増の14万7522戸。

 地域別では、首都圏が4.3%減の30万8830戸、中部圏が1.3%減の11万0764戸、近畿圏が3.2%減の13万7782戸、その他地域が4.8%減の34万7747戸となり、全地域で前年の着工戸数を下回った。

 全ての建築物の着工床面積は2.7%減の1億2756万m2で、このうち民間非居住用は7.5%減の7358万m2だった。主な用途別では、不動産業用が29.4%増の258万m2と伸びたが、五輪需要で好調だった宿泊業用が17.0%減の252万m2と減少に転じた。