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建設技能者数が4万人減 若年層は増加に転じる

 国土交通省が労働力調査(2019年平均、速報値)を基に行った推計によると、建設技能者数は前年比4万人減の324万人となった。55歳以上の高齢層が1万人増の176万人、29歳以下の若年層が2万人増の58万人といずれも増加したが、中間層の減少により、技能者全体では2年連続の減少となる。

 総務省の労働力調査で明らかになった建設業就業者数のうち、建設技能者数を推計した。

 建設業就業者数は4万人減の499万人となり、2年ぶりに500万人を割り込んだ。技能者が4万人減の324万人、技術者が3万人増の36万人、管理的職業・事務従事者が2万人減の102万人、販売従事者が2万人減の26万人、その他が1万人増の11万人の内訳。

 年齢階層別の技能者数は、高齢層(55歳以上)、若年層(29歳以下)ともに増加となった。高齢化の進行は見られるものの、若年層の中でも、20~24歳の入職が進み、1万2000人増加している。ただ、30~55歳の中間層の技能者数の減少は目立っており、最も減少幅が大きかったのは40~44歳の3万4000人減。

 建設技能者数は、1997年に455万人でピークを迎えたが、その後の約20年間で121万人減少したことになる。ただ、2010年以降は増減を繰り返し、330万人前後で推移している。